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リモナード Limonade
捨てられたモノたちが幸せに暮らす町
「リモナード」を訪れたモノは、自身の記憶と引き換えに新しい命を与えられます。
辛い記憶を忘れてしまったためか、住人となったモノたちはとても幸せそうに暮らしています。
まだ記憶があるモノは、町の外れに山積みにされており、町の住人である「ピッピ」と「モンストロー」は
日々ここを訪れて、彼らに新しい命を与えています。
町中に張り巡らされた不規則な道に沿って進めば、遥か昔に忘れてしまった記憶や
失くしてしまった大切なものを見つけることができるといわれています。
また、町に流れるピンクレモネードの川は、町の近くにある「名もなき森」から湧き出る水で、レモネードの味がします。
飲むだけで不安を忘れて幸せな気持ちになれますが、飲み続けると自身の名前さえも忘れてしまうそうです。
様々な個性を持ったモノたちが自由に作り上げた町のため、統一された建造物はなく不雑な印象を受けます。
捨てられたモノたちにとって安易の場所ではありますが、どこか陰鬱な感じがするのは何故でしょうか。